2017

海のプロセス−言葉をめぐる地図(アトラス) 第6回 都美セレクション グループ展

2017年6月9日 から6月18日  @ 東京都美術館ギャラリーB
企画:エステティック・ライフ+(中根秀夫・平田星司)
展覧会特設サイト▷


左:A White Day (白い日) 右:もういちど秋を

撮影:坂田峰夫

言葉はリアルタイムな活動を支えるツールであり、日々の生活の中で加速度的に増幅しているように見えます。一方で、言葉は過去にも未来にも広く参照点を持ち、私たちの思考を多様にする開かれた世界でもあるはずです。混沌とした日常に身体を預け、日々を思う時間を言葉と共にする。自重すら支えきれない多層化した身体と言葉が、ついにはその場で崩れ落ちるとしても、またその平原に別の世界が形作られることについて夢想するのです。

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A White Day (白い日)

A White Day (白い日) 2016
鏡 (サンドブラスト)
250 x 750 mm

撮影:坂田峰夫


 

いまだかつて僕はあのときほど幸せだったことはない。いまだかつて僕はあのときほど幸せだったことはない。そこには戻れない、語ることさえできない、どれだけ幸福に満ちていたろうこの天国のような庭は。 アルセーニー・タルコフスキー(坂庭淳史訳)

映画『鏡』(アンドレイ・タルコフスキー)より



もういちど秋を - Try to Remember

もういちど秋を 2016
映像・インスタレーション (40:56)
詩・朗読:武田多恵子 音楽:かみむら泰一  (本展ではサイレント)

撮影:坂田峰夫


まだ空白である私が
風景のように身を横たえると
隠された、あるいは故意に忘れられた
木々の名前が鮮やかに耳に蘇る

武田多恵子 『版画論(3)風景』より

 

新緑に照らされた美しい人々の顔をこそ
私は布の目で見ている
問いかけることによって満ちてくる
その澄んだ水のようなまなざしを

武田多恵子 『流布』より

 

てのひらに葉を散らし
一日を微分する
たわめられた一束の糸へと
過ぎていく声の痕跡

武田多恵子 『一日の千の秋』より

 

参照:『もういちど秋を - Try to rememmber』展(2016)へ

 

 

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