2006

TRACE展<IX> 2006

2006年12月18日 から12月23日  @Galerie SOL

 

やはり図式に区別があるのを恥ずかしく思い、区別が反省からくるものと考えて、純粋の同一性、形の無い白が生まれるようにするために区別を絶対者の空しさに沈めるので、 出来上がったものは単色の絶対的な絵になる、ということについては...

G. W. F. ヘーゲル

 

こんなことも考えてみる。雨垂れの音を聞いたり、窓ガラスを伝う水滴を漠然と眺めたり、人は、そのこと自体何ら特定の意味内容を含まない現象に記憶を刺激されることがある(マドレーヌと紅茶?)。ベルグソンにならえば、そこに私たちが見るのはガラス窓や水滴や雨垂れといった事物ではなく、一連の出来事であるイマージュであり、同時に、現時点へ向かってなだれ込む記憶としてのイマージュをそこに投影しているということか。ふたつのイマージュの狭間の「揺れ」について。

 

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white plan

White plan 2006
紙 アクリル絵の具



 

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